内科の診療案内

抗肥満治療(自由診療)-事前確認

肥満症は高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の入り口です。

生活習慣病が連鎖をすることで脳梗塞や狭心症・心筋梗塞などの動脈硬化性疾患を発症します。肥満症の治療・予防には食事・運動療法が重要ですが、過度な食欲が抑えきれなかったり、お仕事などの都合で生活が不規則になってしまうなど食事・運動療法のみでは十分効果が得られない方にとってはお薬による肥満症治療は良い選択肢です。

GLP-1

GLP-1は食事をとると腸から分泌される薬物で、インスリンの分泌を促して血糖値を低下させる作用があり2型糖尿病の治療薬として承認されています。

《GLP-1受容体作動薬の体重減少効果》

① 食べ過ぎを防ぎます
食欲を抑えることで、摂取するカロリーが減少することで体重が減少します。
② 空腹感をコントロールします
胃の動きを抑えて排出を遅らせることで、早期に満腹感が感じられえたり満腹感が続きます。 GLP-1には内服薬や毎日注射する注射薬、週1回注射する注射薬があり、ご自身のライフスタイル等に応じてご提案させていただきます。

リベルサス(1日1回内服)


1日1回服用する飲み薬です。血糖を抑えるのみではなく、消化のスピードを緩やかにしたり食欲を抑えることが出来ます。
このような方におすすめ
☑ GLP-1の治療がはじめての方
☑ 1日1回内服するだけなので、注射に抵抗があるかたに最適
☑ 肥満症に保険適応があるウゴービと同じ成分であるセマグルチド

服用方法
1日に1回朝食前に120mlの水で服用します。服用後30分程度は飲食を控える必要があります。
リベルサスは3mgの服用から開始します。4週間程度お薬を体に慣らしてから、効果に応じて
7mgに増量します。7mgで効果が不十分な場合は14mgへの増量も可能です。

副作用
吐き気、胸やけ、下痢、便秘などの胃腸障害が起こる可能性があります。
まれに低血糖や膵炎、胆のう炎・胆管炎などの副作用が出現する可能性があります。

価格
リベルサス 3mg 30錠(1日1回)  12,000円(税込)
リベルサス 7mg 30錠(1日1回)  23,000円(税込)
リベルサス14mg 30錠(1日1回) 37,000円(税込)

ビクトーザ(1日1回注射)


1日に1回自己注射する治療薬です。血糖を抑えるのみではなく、消化のスピードを緩やかにしたり食欲を抑えることが出来ます。
このような方におすすめ
☑ 自己注射に抵抗がないかた
☑ 食事の時間を気にすることなく、投薬を行いたいかた
☑ 食事の摂取量(会食時など)によって投与量を調整したいかた

使い方
1日1回自己注射します。注射針を毎日付け替えて使用します。
まずは0.3mgより投与を開始します。食欲抑制などの効果が見られなければ1週間以上を空けて0.6mgに増量します。その後0.9mg、1.2mg、1.5mg、1.8mgと段階的な調節が可能です。
1本につき18mg含まれますので、0.6mgの用量で使用した場合は30日間使用可能です。
0.6mgを使用した場合でトルリシティよりも同等か、それよりも高い食欲抑制効果が得られます。

副作用
吐き気、胸やけ、下痢、便秘などの胃腸障害が起こる可能性があります。
まれに低血糖や膵炎、胆のう炎・胆管炎などの副作用が出現する可能性があります。

価格
1本 25,000円(税込)

付属品
1本につきクロルヘキシジン綿とナノパスニードルⅡ 34G(極細針)を日数分。

トルリシティ(週1回注射)


週1回自己注射する治療薬です。血糖を抑えるのみではなく、消化のスピードを緩やかにしたり食欲を抑えることが出来ます。
4〜5日程の食欲抑制効果があります。

このような方におすすめ
☑ 飲み薬は飲み忘れが心配
☑ GLP-1注射薬をはじめて使うかた
☑ 用量の設定や針の交換などの注射器の操作に不安があるかた

使い方
週に1回自己注射します。
針の装着や用量の設定が不要で1本で使い切りと使い勝手のよい治療薬です。

副作用
吐き気、胸やけ、下痢、便秘などの胃腸障害が起こる可能性があります。
まれに低血糖や膵炎、胆のう炎・胆管炎などの副作用が出現する可能性があります。

価格
1本 8,000円(税込)

付属品
1本につきクロルヘキシジン綿

オゼンピック(週1回注射)


週1回自己注射する治療薬です。血糖を抑えるのみではなく、消化のスピードを緩やかにしたり食欲を抑えることが出来ます。

このような方におすすめ
☑ 肥満症に保険適応があるウゴービと同じセマグルチド

使い方
週に1回自己注射します。注射針を付け替えて使用します。
まずは0.25mgより投与を開始します。食欲抑制などの効果が見られなければ4週間以上を空けて0.5mgに増量します。効果が不十分な場合は1.0mgまで増量が可能です。
1本につき2mg含まれますので、0.5mgの用量で使用した場合は4週間使用可能です。

価格
1本 25,000円(税込)

付属品
1本での使用日数に合わせたクロルヘキシジン綿

GIP/GLP-1

「グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)」に加えて、「グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド(GIP)」という2種類のホルモンの効果により、食欲を抑える働きを持っています。

マンジャロ(週1回注射)


週1回自己注射する治療薬です。血糖を抑えるのみではなく、消化のスピードを緩やかにしたり食欲を抑えることが出来ます。セマグルチド(リベルサス・オゼンピック)よりも高い体重減少効果が報告されています。

このような方におすすめ
☑ リベルサス、オゼンピックなどの他のGLP-1受容体作動薬でダイエット効果が実感できなかったかた
☑ 用量の設定や針の交換などの注射器の操作には不安があるかた

使い方
週に1回自己注射します。
針の装着や用量の設定が不要で1本で使い切りと使い勝手のよい治療薬です。
まずは2.5mgより投与を開始します。食欲抑制などの効果が見られなければ4週間以上を空けて5mgに増量します。その後7.5mg、10mg、12.5m、15mgと段階的な調節が可能です。

副作用
吐き気、胸やけ、下痢、便秘などの胃腸障害が起こる可能性があります。
まれに低血糖や膵炎、胆のう炎・胆管炎などの副作用が出現する可能性があります。

価格
マンジャロ 2.5mg 1本 5,000円(税込)
マンジャロ 5mg 1本 9,000円(税込)
マンジャロ 7.5mg 1本 13,000円(税込)
マンジャロ 10mg 1本 17,000円(税込)
マンジャロ 12.5mg 1本 21,000円(税込)
マンジャロ 15mg 1本 25,000円(税込)

付属品
1本での使用日数に合わせたクロルヘキシジン綿

SGLT-2

1日に1回内服することで、糖質の尿中排泄を促進します。健常者を対象とした調査では約300kcal程度の排泄が認められています。

フォシーガ


1日に1回内服することで、糖質の尿中排泄を促進します。健常者を対象とした調査では約300kcal程度の排泄が認められています。

このような方におすすめ
☑ ご飯やめん類などの炭水化物や甘いものがお好きなかた
☑ 糖質制限をしたいが食事内容を変えるのが難しいかた

服用方法
1日1回1錠を内服します。

副作用
尿路感染症、性器感染、膀胱炎が起こる可能性があります。
まれに低血糖、ケトアシドーシスなどの副作用が出現する可能性があります。

価格
フォシーガ5mg 30錠(1日1回) 15,000円(税込)
フォシーガ10mg 30錠(1日1回) 25,000円(税込)


肥満症治療を受けるに当たっての注意点

  1. 糖尿病の検査を最近なさっていない方は、治療前に血液検査をご提案しています。
  2. 糖尿病と診断された方は糖尿病の保険診療をご案内致します。

高価なお薬となっておりますので、運動や食事の改善も並行の上で効果的にご使用になるとよいでしょう。

当院で取り扱っているお薬の注意事項

自由診療による抗肥満治療では承認医薬品の承認とは異なる目的で使用している医薬品がございます。

《ビクトーザ、トルリシティ、オゼンピック、リベルサス錠などのGLP-1受容体作動薬について》

未承認医薬品等(異なる目的での使用)GLP-1受容体作動薬は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方は国内で承認されていません。
入手経路等入手経路等 国内の医薬品卸業者より国内承認薬を経由して仕入れています。
国内の承認医薬品等の有無GLP-1受容体作動薬であるセマグルチドの注射製剤が、肥満症の治療薬として国内で承認されています。
諸外国における安全性等に係る情報GLP-1受容体作動薬であるセマグルチドの注射製剤がアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度について万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

《マンジャロについて》

未承認医薬品等(異なる目的での使用)マンジャロは、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方は国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者を経由して国内承認薬を仕入れています
国内の承認医薬品等の有無マンジャロと同成分(チルゼパチド)が、肥満症の治療薬として国内で承認されています。
諸外国における安全性等に係る情報同一成分がアメリカ食品医薬品局(FDA)で肥満症治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度について万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

《フォシーガ錠について》

未承認医薬品等(異なる目的での使用)フォシーガ錠は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満治療目的での処方は国内で承認されていません。
入手経路等国内の医薬品卸業者を経由して国内承認薬を仕入れています
国内の承認医薬品等の有無国内において肥満症治療薬として承認されている同一成分の医薬品はありません。
諸外国における安全性等に係る情報アメリカ食品医薬品局(FDA)において2型糖尿病治療薬として承認されています。諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度について万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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