肥満による生活習慣病、糖尿病が気になる方にとって福音とも言えるGLP-1作動薬についてご紹介します。
GLP-1は、食物が消化管に送られると小腸から分泌されるホルモンです。このホルモンには3つの驚異的な作用があります。
- 血糖値が高い時だけ膵臓に作用し、インスリン分泌を促す
- 胃腸の蠕動を抑制し、満腹感を促す
- 脳の摂食中枢に作用し、直接食欲を抑える
このような効果があることから海外では肥満治療薬として用いられていますが、 日本では2型糖尿病に対してのみ保険適応が認められています。
2型糖尿病は、過剰な内臓脂肪によるアディポサイトカインの分泌異常により、血糖を細胞の内部に運ぶインスリンが効きにくくなってしまう疾患です。従って、GLP-1作動薬は2型糖尿病の方にとって、低血糖を起こすことなく血糖値を改善しつつ諸悪の根源である内臓脂肪まで減少させる理想的な治療薬なのです。
このような効果があることから海外では肥満治療薬として用いられていますが、 日本では2型糖尿病に対してのみ保険適応が認められています。
2型糖尿病は、過剰な内臓脂肪によるアディポサイトカインの分泌異常により、血糖を細胞の内部に運ぶインスリンが効きにくくなってしまう疾患です。従って、GLP-1作動薬は2型糖尿病の方にとって、低血糖を起こすことなく血糖値を改善しつつ諸悪の根源である内臓脂肪まで減少させる理想的な治療薬なのです。
GLP-1作動薬の欠点(2019年9月時点)は、
- 週一回皮下注の自己注射薬剤であること
- 値段が高額であること(月4回の自己負担3割で約4,000円程度)
となっていますが、現在経口薬の開発と臨床試験が進行しています。しかも従来の注射薬より優れた効果(→ 糖尿病リソースガイド)も示されており、今後の糖尿病診療にとってまさに福音とも言える治療薬となることが期待されます。
当院の糖尿病内科ではGLP-1作動薬だけでなく、従来の主力であるSGLT-2阻害薬やビグアナイドを積極的に使用した糖尿病診療を行っています。お気軽にご相談ください。
シンシア 医師
秋葉原内科シンシアクリニック
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町 1-6-5 アキバ・トリム B1F
内科・循環器内科・糖尿病内科・呼吸器内科