前週よりインフルエンザ感染者数が増加
3月4日~10日の1週間におけるインフルエンザ感染者、コロナ感染者の報告数はそれぞれ79,643人、32,236人であり1)、インフルエンザは前週より増加しました。インフルエンザの定点当たり報告数 16.1と警報レベルの終息は未だ見えない状況であります(※警報レベル終息の基準値:10)。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2024年2月5日~3月10日)ではB型;77%、AH3亜型;14%、AH1pdm09;10%の順に多く2)、近年と異なりB型の流行が特徴的と言えます。
一般的にB型の特徴として、消化器症状(下痢や腹痛)を起こすことが多いと言われてはいましたが、今季B型陽性となる方々の症状は、発熱や上気道症状がメインであり、A型(もしくはコロナ)との判別が難しいことがほとんどです。
インフルエンザワクチンを接種していない方々だけでなく、秋口早めにインフルエンザワクチンを接種された方々は抗体の量も減り始め、感染リスクが高いかもしれません。例年とは異なり、インフルエンザは依然として終息が見込めない状況であり、引き続きの感染対策は大切と言えます。
当院の発熱外来では、インフルエンザ抗原検査、インフルエンザ・コロナ同時抗原検査、コロナPCR検査を行っており、患者さんの経過に応じて、どの検査を行った方が良いかをご相談させていただいております。
急な高熱や体調不良の場合だけでなく、微熱ではあるけれどご家族にハイリスク(高齢者や妊婦など)の方がいらっしゃる場合など、ご不安なことがあればいつでもご相談下さい。
参考文献:
1.国立感染研究所ホームページより「感染症発生動向調査週報 2024年10週」(⇒)
2.国立感染研究所ホームページより「インフルエンザ分離・検出速報」(⇒)
院長 角田昇隆
秋葉原内科シンシアクリニック
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内科・循環器内科・糖尿病内科・呼吸器内科